用途のわからないURLスキームを解説
前回のnPlayerの記事にも書きましたが、時折 db-vzoakoxonupmtoj:// のような変なURLスキームを見かけます。
もっとわかりやすい文字列にすればいいのに、なんて思ったことはないでしょうか?
これ、意味もなくこんなわかりづらい文字を使っているわけじゃないんです。
■ 謎のdb-xxxxxxxx
このdbってDropboxのことなんです。
ちょっと思い返してください。
アプリを使い始める時に、Dropboxアプリが くるん と出てきてアクセス認証をしたことがあるでしょう?
認証をしたらまた くるん と元のアプリに戻ったはずです。
その時 db-xxxxxxxx:// のスキームで元のアプリを呼び出しているのです。
そう、あれはアプリを起動するために用意されたURLスキームではなくて、Dropbox認証をスムーズにするためのものなのです。
それを他のアプリから叩いても普通にアプリが起動してくれるので、ランチャーなどに流用されたりするというお話なのでした。
■ 見えてくるURLスキームの法則性
db-xxxxxxxx: | Dropbox連携 |
fbxxxxxxxx: | Facebook連携 |
en-xxxxxxxx: | Evernote連携 |
xxxxxxxx-app-net-authorize: | App.net連携 |
pocketappxxxxx: | Pocket連携 |
xxxxxxxx-photoapplink: | PhotoAppLink連携(*1) |
mixiapp-xxxxxxxx: | mixi連携 |
xxxxxxxx-textexpander: | TextExpander連携(*2) |
などなど。
*1 – PhotoAppLinkというのは、写真アプリなどが相互に画像をやり取りするために作られた仕組みでした。
iOS7登場に伴い名前付きペーストボードが使えなくなり、終焉を迎えています。
TiltShift GeneratorやPhotogeneなどが利用。
http://www.photoapplink.com/
*2 – TextExpanderは他にもいくつか形式があり、あまり決まった命名規則が無いようにみえます。
こちらもiOS7で名前付きペーストボードを使えなくなったあおりを受けています。
■ じーっとみてると見えてくる
なーんかへんなことしてるなーと思っても、探ってみると理由があります。
複数用意されたURLスキームには、それぞれの用途が想定されているのです。
xxhttpってスキームがあれば、Webのコンテンツを直接開くことが出来るだろうなって気づきます。
rtspってスキームなら、ストリーミングに対応してそうだ、と。
いろいろ楽しいですよ。
xxhttp ← 特にこのタイプのURLスキームが用意されてるアプリが一番楽しいです。ええ。
“用途のわからないURLスキームを解説” への2件のフィードバック
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2014年1月5日 5:40 pm
pocketappxxxxx: Pocker連携
ってうのがあるんですか?
Pocket と競合してるんでしょうか?
2014年1月5日 5:53 pm
教えていただきありがとうございます。
(誤) Pocker連携
(正) Pocket連携
タイプミスでしたので修正いたしました。すみません。
こちらはPocketのSDKを組み込む際に使われているものです。
参考 → https://github.com/Pocket/Pocket-ObjC-SDK